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ルーツ

幼少期、大変ありがたいことに、絵本をいろいろ買ってもらっていた記憶はあります。
しかし非常に残念なことに、不思議なことに、ほとんど覚えていないという。
まじ歯噛み。

それでも、絵と一緒に妙に生々しく記憶に焼き付いている話がが三つあります。
まず『あかいくつ』。ショッキングゆえ。
『くるみわり人形』は大好きだったことを覚えています。特に、金平糖の砲弾がピンポイントで、当時はそれと分かりませんでしたがまさしく「ツボ」でした、ドツボ。

そして、何年生用のお話集的な本に入っていた一編で、タイトルも覚えていないのですが。
以下ネタバレ含みつつ――
日本の昔話的な設定でした。さる姫君の、結婚がなかなか決まらない。男達が次々と逃げてしまう。はて面妖な……と、主人公にあたる男の順番がやってきます。すると姫は、夜中になると抜け出して、庭でばりばりと人骨を食べている! あやかしか! これまでの男達は怖れをなして逃げたわけですが、主人公は勇気を出してやっつけようとしたんだかなんだったか。しかしそれはオシバイで、そなたのように勇敢な婿を探していたんじゃよハッハハハ……というお話でした。ちなみに骨は砂糖菓子だったと思います。

それらのお話を思い出すにつけ、あからさますぎる三つ子の魂だなと自分自身では笑ってしまう。

なんでこんな話かと言うと、河鍋暁斎を見に行く予定ができ、可愛い骨ッコ達に会える……とわくわくが止まらないからなのでした。

 

ついでと言ったらなんですが、もう少し大きくなって読んだもので、どうしても思い出せず長年モヤモヤしている本があります。
岩波少年文庫めいた体裁だったと思うのですが、屋根裏部屋のようなところに糸巻きがあってそこから宇宙的な広がりを見せる、そんな場面が序盤にあった話。ゴブリンが出てきた気もするけどちょっと自信はない。
これはなんだったろう。